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プロバイダー比較 得するADSL・光ファイバーの選び方 > 光ファイバーとは? > 光ファイバーのメリット&デメリット
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光ファイバーとは?でも書いたように、光ファイバーはNTT局舎(NTT回線収容局)からの距離の影響を全く受けません。
ですから、NTT局舎から自宅までの距離が離れていて、ADSLでの高速インターネットが期待できない方、もしくは、現在の通信速度に不満な方には、光ファイバーの利用がお勧めです。
光ファイバー接続サービスを提供しているプロバイダーと契約すれば、NTT局舎からの距離に関係なく、最大100Mpbs〜1Gbpsの高速インターネット接続が利用できます。
…ただ、光ファイバーも良いことばかりではありませんので、このページでは、光ファイバーのメリット&デメリットを挙げてみたいと思います。
メリット1:NTT局舎からの距離の影響を全く受けない
先ほども書きましたが、ADSLと違い、光ファイバーの場合には、NTT局舎からの距離の影響を全く受けません。つまり、通信速度が高速で安定しているという事です。
ですから、現在、ADSLを利用していて通信速度に不満がある方や、ADSLよりも高速なインターネット利用したい方にお勧めです。
メリット2:通信速度の上り&下りの両方が高速
ADSLは、下り(ダウンロード)の速度を優先して速くする仕組みを採っている代わりに、上り(アップロード)の通信速度が遅くなりますが、光ファイバーの場合は、下り・上りの通信速度が同じです。
もちろん、ただ同じだというだけではなく、最大100Mbps〜1Gbpsのスピードが出るので、ストレスなく、インターネットを利用できます。
メリット3:高速インターネット通信が利用できるので、時間の節約ができる
ADSLの速度と料金、どっちを優先する?にも書いたことですが、通信速度が速いインターネットを利用するという事は、インターネット利用時のあらゆる面で、時間の節約ができるという事でもあります。
この「時間の節約」という面から考えた場合、光ファイバーの利用は、まさに一番良い選択と言えるでしょう。
…ただ、下の方に書くデメリット1、デメリット2には注意が必要です。
メリット4:マンションタイプの場合、料金が安くなる場合がある
ADSLの場合には、同じマンションに住んでいる人が、複数人で同じプロバイダーと契約していても、料金には何の変化もありませんでしたが、光ファイバーの場合には、同じマンション内での利用者数が多ければ多いほど、料金が安くなります。
ただ、安くなる条件として、一般的に、「同じマンション内において、8〜16人以上の利用者がいること」が設定されているので、自力でこの条件を満たそうと思うと、そう簡単にはいきません。
自分を除いて、同じマンションの住人を勧誘するなんて、そう簡単にできることではありませんからね(苦笑)。
もちろん、大きなマンションの場合、最初から8〜16人以上の利用者がいる場合もありますので、プロバイダーに申込みをする前に、自分が住んでいるマンションに、現在、何人の利用者がいるのか聞いてみることをお勧めします。
そして、既に8〜16人以上の利用者がいるのであれば、光ファイバーの月額料金が安くなっている可能性が高いので、積極的に、利用を検討してみると良いと思います。
メリット5:光ファイバー+IP電話・光電話の利用で、料金が安くなる
電話回線を利用するADSLと違い、光ファイバーの場合は、電話回線は利用せず、光ファイバー回線を利用するので、電話回線は必要ありません。
つまり、NTTとの電話契約を解約することも可能で、解約すれば、月々1,500円〜1,750円ほどお金を節約することができます。
ただ、NTTの電話契約を解約してしまうと、固定電話(一般電話)が利用できなくなるので、その代わりとして、光ファイバーを利用したIP電話や光電話を利用します。
IP電話・光電話の基本料金は、無料〜525円からとなっていて、NTTの基本料金と比べれば、かなり安い料金に収まります。
おまけに、それまで使っていた電話機を利用して、NTTの電話となんら変わりのない電話サービスを利用できるようになるので、光ファイバーを利用するのであれば、電話の方も、IP電話や光電話に換えてしまった方が節約できます。
デメリット1:通信速度がADSLより遅くなる場合がある
これはADSLのメリット&デメリットでも書きました。
ADSLでは、NTT収容局から各家庭・ビルに繋がっている電話回線を利用するため、光ファイバーのように一本の回線を複数人(世帯)で共有して使う形になっていません。
つまり、ADSLの場合は、イメージ的には、NTT収容局⇔各家庭・ビルまで「専用線」を使用している感じです。ですから、状況によっては、ADSLの通信速度の方が光ファイバーよりも速くなる場合があります。
この理由ですが、たいていの光ファイバーのプロバイダでは、「100Mbps〜1Gbps(1000Mbps)の光ファイバー回線を最大32人で共有して使う」という方法をとっています。
つまり…
・ 光ファイバー:最大1Gpbs÷32人=31.25Mpbs
・ 光ファイバー:最大100Mpbs÷32人=3.125Mpbs
・ ADSL :最大:50.5Mpbs÷1人=50.5Mpbs
という状態になり、光ファイバーの方が、逆にADSLよりも通信速度が遅くなってしまう場合があるのです。ですから、「他の利用者の影響を受けない」という部分では、ADSLの方にメリットがあります。
デメリット2:他の利用者の影響を受けてしまう
これは一つ上に書いたデメリットにも関連することですが、光ファイバーは、1本の光ファイバーを最大32人で共有して利用する仕組みになっているので、自分以外の他の利用者の影響を受けてしまいます。
例えば、自分と共有して光ファイバーを利用している人の中に、Winnyのようなファイル共有ソフトを利用して、大きな動画ファイルをダウンロードしているような人がいた場合、その影響をモロに受けてしまい、光ファイバーにしては、極端に遅い通信速度になることもあります。
つまり、光ファイバーは電磁波やノイズなど、外部からの影響には強いですが、内部(共有して利用している人の影響)は弱いのです。
光ファイバーは最大100Mbps〜1Gpbsの高速インターネットが期待できますが、これはあくまでも最大値であり、「光ファイバーを共有して利用しているみんなが普通の使い方をした場合に限る」ということを忘れないようにして下さい。
デメリット3:ADSLに比べて、料金が高い(特に一戸建てタイプ)
ADSLでは、低速で価格の安いプランも用意されているため、これらのプランを利用すれば、プロバイダーに毎月払う料金をかなり安くすることができます。
しかし、光ファイバーの場合には、基本的に、1つのプラン一つしか用意されていないため、プランの選びようがありません。ですから、料金を安くしようと思えば、できるだけ安いプロバイダーに変更することくらいしか選択肢がないのです。
ただし、上の方のメリット3・メリット4で書いたように、条件によっては、ADSLよりも安くなる場合もあります。
デメリット4:申込⇒利用開始までの日にちが長い(1ヶ月〜3ヶ月程度)
自分で取付ができるADSLと異なり、光ファイバーの場合には、”電柱や道路から光ファイバーを家の中に引き込む”といった、大掛かりな工事が必要となります。
ですから、ほとんどの場合、申込をしてから利用開始までに、1ヶ月〜3ヶ月程度待たされることになり、その間、インターネットが利用できないという状態になります。
ですので、できるだけ早くインターネットを利用したいという方には向いていません。こういう方には、光が利用できないならADSLでも書いたように、ADSLを繋ぎとして利用する方法がお勧めです。
デメリット5:マンションで新規に利用する場合、ハードルが高い
デメリット4で書いたように、光ファイバーを利用するには、電柱や道路から、光ファイバーをマンション・アパートの中に引き込む工事が必要となります。
これはかなり大掛かりな工事になりますので、大家さんから借りているマンションや、他の住民と一緒に住んでいる分譲マンションの場合には、自分の判断だけで光ファイバーを利用することはできません。
賃貸マンション・アパートの場合には、大家さんの許可が要りますし、分譲マンションの場合には、管理組合や他の住民の許可が必要になります。
こういった流れもあって、マンションに新規に光ファイバーを引き込む場合には、たとえ許可が降りて申込ができたとしても、利用開始まで3ヶ月〜6ヶ月の長期間待たされることも普通にあります。
デメリット6:ADSLのように簡単に乗換えができない
ADSLプロバイダ 乗換(解約)方法に書いたように、ADSLの場合には、解約の電話をした後、それまで利用していたADSLモデムを返却すれば、簡単にプロバイダーの乗換えができました。
ですが、光ファイバーの場合には、上に書いたように工事が必要なので、ADSLのように簡単にはいきません。
まず、自宅内に引き込んでもらった光ファイバー回線を撤去してもらう工事が必要になり、その後、光ファイバーの機器等を返却するという流れになります。
それに加えて、解約の場合には、回線撤去の際に工事代金が必要となるプロバイダーも多く存在します。
その上、現在利用しているプロバイダーとの光ファイバー契約を解約して、その後、別のプロバイダーの光ファイバーサービスに申込むとなると、工事の関係から、インターネットが利用できない期間が発生してしまいます。
「プロバイダーの乗換えで通信費を節約できる」という点に注目すると、光ファイバーは、かなりのデメリットを抱えていると言っても過言ではありません。
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